コンタクトレンズ

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コンタクトレンズを正しく使うために

当院では、コンタクトレンズを正しく使用し、できるだけ目に負担のない生活を送っていただくための指導を丁寧に行っています。最近では、カラーコンタクトを装着する若い方が多くいますが、手軽に利用できる一方で、使い方を誤れば黒目を傷つけるだけでなく失明の恐れがあるのでご注意いただき、そういうことが起こらないようにご指導や診療を行っていきたいと思います。

酸素透過性のよいコンタクトレンズが望ましい理由

人間の細胞は、血液中に豊富にある糖分等と酸素を使ってエネルギーをつくり出し、生命活動を行っています。
角膜の細胞も基本的に同じですが、角膜には血管がない(角膜を透明に保つため)ので十分な糖分が得れず、他の身体の細胞と比べて不利な条件下で生命活動をしています。必要な酸素は大気中や涙から得ていますので、起きているときは十分な酸素量を得れますが、寝てまぶたを閉じてしまえば酸素量は4分の1となりますので、就寝時はエネルギーを得るのがむずかしくなります(さらに就寝時には酸素消費量も多くなるので余計不利)。
このように角膜は1日中不利な環境下で生命活動を行っていますが、コンタクトレンズをつければ角膜への酸素の供給量がさらに少なくなるので、角膜にとってはかなり苦しい環境と言えます。寝るときにコンタクトレンズをしてはいけないのは、上に書いたような理由から火を見るより明らかなのはお分かりいただけると思います。角膜の酸素不足が昂じると、非常に大事な角膜内皮細胞が死滅し、その結果角膜に不可逆的な浮腫、混濁が発生し、高度の視力低下をもたらすことになるのです。

大事なのは……

1なるべく酸素透過性のよいコンタクトレンズを使用する

2装着時間など、指定された使用方法を守る

3就寝時にはコンタクトレンズを外す

4そしてコンタクトレンズをしていてなにか異常があったら、できるだけ早く私たちのところに来てください。
手遅れになるともう2度とコンタクトレンズをつけることができなくなることもあるのです。

上記は最低限のルールですが、ほかにも自分の目を守るために、定期的な検査や正しいコンタクトレンズの使い方を理解し、生活する上で心がけていきましょう。

山代眼科ではコンタクトレンズの定期検査で何を見ているのか??

  • 視力、コンタクトレンズの度が適正か
  • コンタクトレンズのフィッティングが適正か
  • 目に傷や感染を生じていないか
  • 角膜が酸素不足になっていないか、角膜内皮細胞が減っていないか、角膜浮腫を起こしていないか
  • コンタクトレンズに汚れや傷や破損がないか
  • 何か自覚的な問題点を抱えていないか、しっかりコンタクトレンズの管理をしているか
  • トラブルシューティング 等々
山代眼科通信医療ガイド-病院・クリニック-
TEL:082-231-5989